iPhone SE(第1世代)を2017年6月に使い始めてから5年近く。
徐々にバッテリーの持ちが悪くなっていることや、アプリによっては動作が極端に遅いものが出始めているのが気になっていた。
普段それほどヘビーに使ってるわけではないものの、さすがにdポイントアプリのような一般的なアプリですら動作に不満を感じるようになると、そろそろ買い替えかなと。
買い替え候補
では何に買い替えるかとなると、選択肢はあってないようなもの。
自分の場合、最低でも4年は同じ機種を使い続けることになるだろうから、AndroidはOSのアップデートが続かない点で候補にはなりえない。いや、Google謹製のPixelであればセキュリティアップデートの面では問題なさそうだが、OS自体のアップデートが3年で打ち切りというのはやはり心もとない。
そしてiPhoneのどれを選ぶか、というとこれもほぼ選択肢は無かった。
初代iPhone SEを買っているくらいなので、スマホはできるだけ小さいものがいいという考えの人間。5インチを平気で越えてくる最近のiPhoneは大きすぎるし、価格も高い。スマホに10万円など正気の沙汰ではない。その上、あの2眼カメラや3眼カメラのビジュアルの気持ち悪さと言ったら…。
シンプルな単眼カメラのiPhone SE以外は選べない。ということで、第3世代iPhone SEが出るのを待って買い替えることにした。
購入
本当にお金を節約しようと思ったら、MNPでキャリア乗り換えとすべきなのだろうけど、それはそれで面倒なのでキャリアはそのままで機種だけ入れ替え。端末はApple Storeで64GBのSIMフリー版を購入した。57,800円。ちなみにキャリア版を買うと65,230円で、Apple Storeで買うより7,000円以上も高くなる。いつでもカエドキプログラムとか言う残価設定型クレジットの選択肢もあったけど、結局4,5年使ったら金額は一緒。
ドコモの場合、5Gのスマホを4GのSIMで使うことがサポートされていないので、契約変更(SIMの変更)の手続きも必要になる。
昔はこういう場合キャリアのショップに行くものだと思っていたけど、今はあのドコモでさえオンラインでSIMのみ購入ができるようになっているので、そちらを手配。
事前作業
機種入れ替え前に、やっておいたことは以下。
LINEのトーク履歴バックアップと、メールアドレス・パスワードの登録
パスワードは登録済みだったが、メールアドレスが未登録だったので登録したのと、LINEの機能でiCloud Driveにトーク履歴をバックアップ。バックアップにあたってはiOS側の設定でiCloud Driveを無効にしていたのでこれを有効にする必要があった。
また、入れ替えの直前に、LINEの設定画面から [アカウント引き継ぎ] → [アカウントを引き継ぐ] をONにするのと、[アカウント] → [パスワードでログイン] をONにするのもやっておいた方が良いらしい。
住信SBIネット銀行アプリのスマート認証NEOの登録解除
どこまでやるのが正解なのかわからなかったが、とりあえず解除できるものはすべて解除しておいた。
アプリ設定から、[ログイン承認機能を利用する] をOFFにしたのと、アプリのトップページから [スマート認証NEO] → [機種変更について] で表示される画面から[スマート認証NEOの登録解除]を実施。
写真、連絡先、メッセージ、SafariなどをiCloudと同期
写真はPCにコピーしているのでそこまで重要ではないけど、連絡先とかは消えてしまうと困るので。メッセージを同期させておくと、SMSの履歴も引継ぎできた。
あとはまぁ、アプリ単位でログインしているものは先にログアウトしておくとか、その程度。
到着、設定
予約していたiPhoneは、発売日には出荷されて翌日には届いた。最近のiPhoneはEarPodsや電源アダプタが付属していないせいか、パッケージがかなりコンパクトだったのが印象的。
4G → 5Gの切り替えというか開通の手続きは、SIMを入れ替えて電源を入れる前にやっておいたほうが良いのかもしれない。
自分は先に電源を入れてしまって、アクティベーションの途中でエラーになって、WiFiにつなぎなおして作業を継続、という感じになった。
やってみて知ったのだが、セットアップの途中で古いiPhoneからの設定やデータの移行のために「クイックスタート」とやらの選択ができる。Bluetooth経由で接続して行っているようで、最初試しにこれを使ってみた。壁紙やらアプリやら全部元のiPhoneと同じものが復元されて、なかなかよくできている。
と思ったのだが、自分の場合古いiPhoneの方が「移行中」表示のままでいつまでたっても終わらず、途中でキャンセルしてしまった。長く使っていたiPhoneだし、App Store外でインストールしたアプリがあったりもするしで、何かおかしくなっている部分もあったのかもしれない。そのまま使うのも気持ち悪いので、一旦新しい方はリセットをかけて「クイックスタート」は使わずに手動で設定を移行(というか、ちまちま再設定)することにした。
iOS自体のセットアップが終わったら、ドコモ独自の設定もしておかないといけない。主にはドコモメールの設定。プロファイルをドコモのサイトからダウンロードしてインストールだけなので作業としては大したことない。ただドコモメールの設定だけできればいいのに、一緒にドコモ系の不要なアプリやらショートカットやらがインストールされてしまうという厄介なシロモノ。まぁ致し方ない。
そのほか、手間取ったのはLINEのトーク履歴の復元。バックアップは取ってあるしiCloud Driveも有効にしてあるのにバックアップが無いとの表示が出てしまう。そんなはずないだろと操作をやり直したり、iCloud Driveを有効 → 無効 → 有効と切り替えたりしていたら、バックアップが表示されるようになった。
所感
本体の大きさの違いはそれほど苦痛にはならないと思った。片手で使うには少し大きく感じるけど、画面の見やすさという意味ではメリットを感じる。
今さらとはいえ、ホームボタンが物理ボタンじゃないのも思いのほか違和感がない。ちゃんと押し込んだ感覚が伝わってくる。ただ、このTaptic Engineとやらが着信通知なども含めたバイブレーション機能を担っているらしく、それ以前のバイブレーターと比べて明らかに振動が弱い。モーターを回転させる一般的なバイブレーターと比較すると振動が細かいというか。最初不良品かと思ったくらいだが、こういうものらしい。
これは気のせいかもしれないけど、指紋認証の精度が上がっている気がする。古いiPhoneではかなりの確率で認証エラーになって、Touch IDはあえて使わずにいたのだが、今のところ割とスムーズに認証されている印象。
設定面では、最近のiOSはパスコードが6桁がデフォルトになっていることに今さらになって気づく。調べてみると、iOS9あたりから6桁だったらしいのだが、今まで古いiOSをアップデートしながら使っていたために気づかなかったのか、知らぬ間に設定を変えていたのか。いい機会なので6桁に変更することにした。
iPhoneを傾けたらスリープ解除するような設定もいつからか入っていたようで。これはポケットの中とかで誤動作するんじゃなかろうかと思って無効にした。
細かい部分では気になるところもあるけれど、やっぱり新しいものは良いものだと思う。またこれから4,5年、問題なく動き続けてくれることを期待。
所感追記
買ってすぐに感じていたバイブレーターの弱さはやはりひどい代物。振動パターンを「同期」以外に変えるとか、よく言われている対策をとったとしても、根本的な出力が弱すぎる。同じ部屋にいるのに通話の着信に気づかないなんて日常茶飯事。
これはしばらく使ってわかったのだが、ガラス素材の背面が非常によく滑る。傾斜なんてほとんどないテーブルに置いているのに、気づいたら滑り落ちていたりして、どこに置くにしても気が抜けない。
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