Windows 11は要求されるハードウェアの要件が厳しく、特にCPUは比較的新しいものしかサポートされていない。
具体的には、Intelの第8世代Core i(Coffee Lake)とAMDの第2世代Ryzen(Pinnacle Ridge)以降のCPUが必要で、おおむね2017年から2018年以前のPCにはWindows 11はインストールできない。
と、いうのが公式の見解なのだが、実際にはレジストリの設定次第ではアップデートが可能という話も聞く。
その辺が実際どういう挙動なのか、余っていたPCを使って確認してみた。
使用した環境
確認に使ったのは Ryzen 3 2200Gの自作PC。
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型番が2000番台なので紛らわしいが、コア自体は初代Zenなので、サポート対象のCPUからは外れている。
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CPU以外の構成はメモリ4GB、ストレージが250GB SATA SSD、GPUはCPU内蔵のRadeon Vega 8といったところ。
TPM2.0等の要件は満たしており、CPUだけが足りていないという状況。
また、今回はアップグレードではなくクリーンインストールとしている。
OSメディアの準備
MicrosoftのWebサイトからメディア作成ツールか、ISOファイルがダウンロードできる。
ISOファイルで落としておいた方が色々と捗りそうだったので、私はそちらを選択した。
あとはDVDに書き込むなり、Rufusのようなフリーソフトを使ってUSBメモリに書き込むなりしてインストールを始める。
インストール実行
インストール画面はWindows10とほぼ変わらない。
それどころか、Windows 7の頃から変わっていないのがMicrosoftらしいというか米国企業らしいというか。通常みる画面ではないとはいえ、こういうところで手を抜く姿勢が、細かい部分の完成度の低さにつながるのでは?と思ってしまう。
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それはさておき。
事前にWebで調べる限り、要件を満たさないPCにクリーンインストールしようとすると途中で先に勧めなくなり、レジストリエディタを起動してレジストリを編集する必要があるとあった。
ところが、実際にやってみると特に阻まれることも無く普通にインストールできてしまった。要件を満たさないのがCPUだけならはじかれなくなったのか、詳細は不明。
インストール完了後の動作も特に不都合はなく、Windows Updateで各種ドライバも全て適用された。
CPU要件とはいったい何だったのだろうか。
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ということで、Ryzen 3 2200G のPCへのWindows 11のクリーンインストールはすんなり終わり、問題なく動作することが確認できた。
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