普段使いのキーボードはもう何年も東プレのRealforceだったのだけれど、ちょっと思うところがあって別のキーボードを買うことにした。
1年ほど前、Realforce R3Sのキーキャップを昇華印刷のものに付け替えた。これはこれで気に入っているのだが暗いところだと印字が見づらいという課題があった。
まぁ、最初からそれはわかっていたことだし、その見づらさを解消するためにディスプレイの上に設置するライトなども導入していた。
私のタッチタイピングの能力は実に中途半端で、通常使う文字や記号は別に印字が見えなくても困らないのだが、数字部分や普段使わない記号は印字を見ないと正確に入力ができない。良くあるのが二段階認証の数字入力で、ディスプレイライトがたまたま消灯しているときにこの手の入力が必要になると、手探りで文字を探すことになり少々面倒に感じることが多かった。
印字の見やすいキーボードが欲しい。ついでに言えば、そろそろRealforce以外のキーボードも触ってみたら面白いかもしれないと思っていた。
買うならメカニカルスイッチでテンキーレスのものが良い。そんな中で、Logicoolあたりが出している薄型メカニカルというのがどういうものかちょっと気になっていたのと、最近安め(といっても2万円弱するのだが)の新しいモデルが出たという情報を見たので買ってみることにしたという流れ。
買ったのは本体色が白、キースイッチはリニアなやつ。バックライトがついているので本体色は黒でも視認性は問題ないはずだけれど、そこはもともとの目的を優先した。ほかに持っているキーボードが黒ばかりでたまには白いのもいいかと考えたというのもある。おそらくそれは正解で、写真のようにバックライトを消灯した状態でも印字は黒く見え視認しやすい。バックライトをつけるとこんな感じでこれもまた見やすい。
見た目はシンプルで落ち着いているし、バックライトを消せば派手さもなくなるので職場に持っていって使ってもおそらく違和感はないだろう。
肝心の打鍵感だが、とても良い。どうしてもRealforceを比較対象にしてしまうけれど、リニアなスイッチは押下圧が43gということで、Realforceの45gとほぼ同等。薄型とはいえキーストロークも3.2mm確保されていて、Realforceの4mmと大きく違うわけではない。薄型故にステップスカルプチャではないのでそのあたりで違和感があるかもしれないと思っていたけれど、実際使ってみるとほとんど違和感を感じることなく使えている。
一つだけ気になったのが右Altキーがないことか。ブラウザの検索欄でAlt+Enterを押して別タブで検索したり、Alt+←、Alt+→ で戻る、進むを多用するのだけれど、基本的に右Altキーを使っていることにキーがなくなってはじめて気づいた。これについてはG HUBソフトウェアでアプリケーションキーを右Altに割り当てることで回避することにした。本当はFNキーの位置を右Altキーにしたかったのだけれど、FNキーだけは割り当ての変更ができないのが残念。
まだ発売間もない製品なので、どんなところに問題が出てくるかわからないが、ちょっと使ってみた限りとてもいいキーボードだと思った。
その後
使い始めた当初は特に気にならなかったのだが、時間がたつとやはり…。
Realforceに慣れた体は他のキーボードを受け付けなかった件 | ちりつもノート (chiritsumon.net)
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