Windows 7のサポート終了に思うこと

いよいよというか、とうとうというか、ようやくというか、Windows 7のサポートが終了した。

IT業界を逃げ出してだいぶ経つので現場の状況は全く知らないものの、Windows XPのサポート終了時と比べるとずいぶんおとなしい幕切れとなった印象がある。

1/15になって手持ちのWindows 7搭載PCを起動させたら、VAIO Type Pではすぐさまサポート切れの警告が出て、ThinkPad X220はWindows Updateをかけて再起動したところで同じく全画面の警告が表示された。

Windows XPの時は簡素なダイアログが出るだけだったので、今回はずいぶん攻めた警告だなと思う。

Windows XPの時のサポート終了警告

Windows 7サポート終了の話は、PCを専門としていない周囲の人の間でも意外と話題になっていて、ここまでしなくても結構認知度は高いように思う。もっとも、そもそも関心が低いからこそいまだにWindows 7を使い続けている人が多いとも言えるわけで、まぁ必然的な対応なのかなと理解はできる。

今持っているPCでWindows 7が入っているのはこの2台だけ。VAIO Type Pのほうはこのままオフラインで使う予定で、ThinkPad X220は…使い道がないのでこのままWindows 7の動態保存機になりそうな感じ。

Windows 7の思い出

発売前からベータ版やRC版を導入したり、アップグレード版(しかも数量限定の「発売記念優待版」)を予約購入までしたりと、 個人的に当時はそれなりの期待感を持ってリリースを迎えた。ただ、少々期待が過ぎた感はあり、ふたを開けてみれば、前身のWindows Vistaとそれほど大きな違いがあるとは思えなかった。

今では当たり前のように感じるが、タスクバーの表示がアイコンのみになったのもWindows 7からだったし、ウィンドウ操作の利便性向上(Aero Snap)等、細かい部分でより洗練されたように感じたのは確かだったのだが。

その後リリースされたWindows 8(8.1)はほとんど利用せず、仕事でも、プライベートでも2017年くらいまでは7をメインで使っていた。Windows 10はあの悪夢のようなアップデートテロ(これは比喩ではなく、本当にテロだと思う。まかり間違えば人命にかかわるシステムやその運用が停止することだってあり得た)を強行したことで良いイメージがなく、本当は7のサポート終了まではアップデートしないつもりでいた。

何がきっかけでWindows 10に移行しようと思ったのか、今となってははっきりと思い出せない(SSHクライアントが標準で実装されたことだったような、夜間モードが気に入ったからだったような、大した理由ではなかった気がする)。なんにせよ、2017年にはとうとうOSの入れ替えを実施し、メインで使用するOSから退いた。

ここしばらくは古いソフトウェアを動かすために仮想マシンで使ったり、VAIO Type Pのような古いマシンで使っているだけだったが、WindowsというOSをそれなりに古くから使っていた私にとって、ウィンドウデザインにクラシックスタイルが使える最後のOSという点は地味にポイントが高い。

たまに起動して、Windows 98でYahoo!ジオシティーズに痛々しいホームページを作っていたあの頃(今も大して変わらないか…)のノスタルジーに浸ることができるのは、このウィンドウデザインならでは。

まぁ、現実には7どころか、2000やNT 4.0ですら現役で動き続けているのを今の職場で目の当たりにしているので、そこまで懐かしさを感じることは無かったりもする。きっと、7も同じように、まだまだこれから十年以上使われることになるのだろう。「コンピュータ、ソフトが無ければただの箱」なんていうことわざめいたものがあるが、逆に言えば入れ物(ハードウェア)が動き続ける限り、ソフトウェア(OS)も動き続けるわけで。

ノスタルジックなクラシックスタイルのウィンドウを見ることが無くなる日は、いったいいつになるだろうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました