近頃のLinuxディストリビューションはほとんどがsystemdを採用している。
かつてinitやupstartが使われていた頃は、サービスの起動・停止、有効化・無効化にはこのようなGUIのツールを使うことができた。
しかし、systemdに関してはこの手のツールを見たことがなかったので探してみた。
Cockpitを使う
小一時間探してみたものの、そもそもsystemdには従来のようなGUIの管理ツールがあまり存在しないようだ。そんな中で、CockpitというWebブラウザから管理できるツールがあったので、インストールしてみた。
インストール
インストール先は、Ubuntu 18.04。
「Ubuntu ソフトウェア」で「cockpit」と検索すれば見つかるので、ここからインストールした。
aptコマンドでインストールするなら以下を実行すれば良い。
$ sudo apt install cockpit
Webツールということだが、Apache等のWebサーバをインストールする必要は無い。
Cockpitの起動
ブラウザで http://localhost:9090/ にアクセスすれば、Cockpitのログイン画面が表示されるので、ログインしているアカウントのユーザ名とパスワードを入力してログインする。
大事なのは「特権タスクにパスワードを再使用する」というチェックボックスで、これにチェックを入れておかないとサービスの起動や停止が権限不足で失敗する。
ログインしたら、左側のメニューから[サービス] を選ぶとサービスの一覧が確認できる。
例としてApacheのサービスを管理したい場合は、「The Apache HTTP Server」を選択すると、以下の画面になる。
上の画面ではサービスがすでに起動しているので、「停止」ボタンで停止可能。
OS起動時にサービスが自動起動しないようにする場合は、「無効化」ボタンで無効化すれば良い。
他にも、サービスの再読込やマスクといった設定も可能のようだ。
もっと便利なツールが欲しい
起動・停止・有効化・無効化といった単純な操作以外にも、属するターゲットの変更とかも簡便に出来るようなツールがあればいいなぁと思う。
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