何気なくタスクマネージャーを見ていて、メモリ速度の周波数が本来の半分になっていることに気づいた。
このPCに搭載しているメモリの規格は DDR4-2666 で、以前はここに「2666 MHz」と表示されていた。1333 MHzでは半分の周波数である。
他のPCでも同様か?
手持ちの他のPCでも確認してみた。
DDR3-1600 メモリのデスクトップPCの場合
規格上の数値と同じ、「1600 MHz」表記になっている。
DDR3-1600 メモリのノートPCの場合
こちらも、規格上の数値と同じ、「1600 MHz」表記になっている。
実際に半分になっているのか
UEFIの設定がおかしくなっているのかと思い、セットアップを起動してみたが、こちらでは規格上の周波数が表示されていることが確認できた。
そもそも、「DDR4-2666」というメモリ規格上の数字は、バスクロックの1333MHzに対して2倍(クロックの立ち上がりと立ち下りの両方で換算)したものを「動作クロック周波数」として表記したものである。
これは、CPU-Zなどのメモリ情報を表示するソフトウェアでも確認できる。
つまり、タスクマネージャー上の速度表記がバスクロックのほうを採用しているのであれば、DDR4-2666が1333 MHzと表示されていても間違いではない。
ただ、他のPCでは明らかに「動作クロック周波数」をタスクマネージャーに表示している。
では、このPCでは本当に動作クロックが半分になってしまっているのだろうか?
ベンチマークで測定
今回は、メモリ帯域を計測するため、SiSoftware Sandra 28.69 を使用した。
結果は以下の通りとなった。
総合的なメモリーのパフォーマンス : 32GB/秒
整数 メモリー帯域 B/F AVX2/256 : 32.08GB/秒
浮動小数点 メモリー帯域 B/F FMA/256 : 32GB/秒
比較対象がないと、この速度が妥当かどうか判断できないので、以下のページを参考とした。
上記ページには、DDR4-2666・デュアルチャネル動作時のメモリ帯域が記載されているが、今回の検証と同様に、約32GB/sとなっている。
どうやら、タスクマネージャーの表示に関わらず本来のメモリ性能は出ているようだ。
結論
タスクマネージャー上のメモリ速度が、規格上の動作クロック周波数の半分となっている場合でも、性能上の影響は無かった。
何らかの原因により、タスクマネージャー上ではバスクロックの周波数が表示されているものと思われる。
なぜPCによって表示される周波数の種類(動作クロック or バスクロック)が違うのかは不明。
コメント
同じくDDR4-2666 で、速度が 1333 MHzと表示されていたので焦っていました。
このページ、めっちゃ参考になりました。
ちなみに私のメモリーはG.SKILLでした。
↑さんと
まったく同じ症状です
メモリも同じG.SKILLです・・・