プロキシ配下のPCがNTPで時刻同期出来るようにするため、プロキシサーバをNTPサーバとして動作させる。OSはCentOS7。
サーバ側の設定
CentOS7は、NTPサーバ・クライアントにchronyが使われている。OSインストール直後はクライアントとしてしか動作していないので、サーバとして使うには設定が必要。
といっても設定は単純で、/etc/chrony.conf にアクセスを許可するIPアドレス(サブネット)を1行指定するだけ。
allow 192.168.100.0/24
あとは、chronydを再起動する。
# systemctl restart chronyd
ファイアウォール(firewalld)が動いている場合は、NTPのサービスを許可するように設定する。
デフォルトのゾーン(public)を使っている場合は以下でOK。
# firewall-cmd --add-service=ntp --permanent
# firewall-cmd --reload
クライアント側の設定
立ち上げたNTPサーバを参照するように設定する。
Windows(10)の場合
コントロール パネル → [日付と時刻] → [インターネット時刻]タブ → [設定の変更]ボタン
[サーバー]欄に、NTPサーバのIPアドレス or ホスト名を入力する。
Windows 7等古いバージョンでも基本的には同様。
Linuxの場合
ディストリビューションによって設定の方法が異なる。
CentOS7の場合
サーバ側の設定と同じく、chronyの設定を変更する。/etc/chrony.conf の以下を修正する。
以下の行をコメントアウトまたは削除
server 0.centos.pool.ntp.org iburst
server 1.centos.pool.ntp.org iburst
server 2.centos.pool.ntp.org iburst
server 3.centos.pool.ntp.org iburst
以下を追記
server NTPサーバ名 or IPアドレス iburst
chronyd 再起動
# systemctl restart chronyd
Ubuntu18.04の場合
NTPクライアントとしてsystemd-timesyncdが使われているので、この設定を変更する。
/etc/systemd/timesyncd.conf の以下を修正する。
[Time]
NTP=NTPサーバ名 or IPアドレス
systemd-timesyncd 再起動
$ sudo systemctl restart systemd-timesyncd
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