私が現在使用しているCPUは、AMDのRyzen 5 2600。
付属のCPUクーラーでは冷却能力不足なので、 その辺に余っていたScytheの超天(SCCT-1000) に交換していた。ただ、思ったよりも温度が下がらなかったのでもっと別のクーラーに交換したいなぁと思っていた。
そんな時、何かの記事でCoolerMasterのHyper 212シリーズにBlack Editionが追加されたというのを見た。このHyper 212というのは少なくとも10年位前から存在していて、自分も昔AMD Phenom IIでHyper 212 Plusを使っていた。当時もそこそこ冷えていた印象があったので、物自体はそんなに悪くないだろうと予想。見た目もいい感じだったのでしばし悩んだ挙句結局購入。
届いたもの
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見た目はごく普通のシンプルなサイドフロークーラー。「Black Edition」とついているだけあって、ニッケルメッキ加工された黒いフィンが特徴的。天面というのか、CoolerMasterのロゴがある部分もヘアライン加工がされていて、ヒートパイプの端の部分にはカバーもついているので、見た目はとてもおしゃれ。
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ファンは結構ねじれの大きなフィンがついているタイプ。こういうのって、見た目は風量が大きそうだが実際どうなのだろうか。
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取り付け
当然説明書は付属しているのだが、基本的に文字での説明はなく、図を見て判断するという感じ。ただ、それほど難しいわけではない。
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Intel用とAMD用では使用するパーツが異なる。AMD用に使用するのは以下のパーツ。
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まずはバックパネルを組み立てる。バックパネルにねじ取り付けたら、
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ねじを固定するためのこんなパーツがあるので、
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これをねじを取り付けた部分にはめ込む。
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反対側から見るとこんな感じ。
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バックパネルをマザーボードの裏面に取り付けたら、マザーボードの正面側からナットで固定する。
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CPUクーラー側は、ファンをいったん取り外す必要がある。
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CPUクーラーに取付金具をねじ止めする。取付金具の向きが分かりにくいのだが、赤枠で囲った部分のように、へこみのある部分が内側(ヒートパイプ側)に来るようにする。
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CPUの接地面の保護シールをはがすのを忘れないこと。忘れる馬鹿がどこにいるんだと思うが、実は私も一度だけはがし忘れたことがある。
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ちなみに接地面はこんな感じ。 他のHyper 212シリーズと同様、ヒートパイプが直接CPUに触れるタイプだが、ヒートパイプと台座面の段差はそこそこ抑えられていると思う。
ここの段差が大きいと、シリコングリスをへらなどで延ばさずにCPUクーラーの圧着で延ばす塗り方(いわゆるセンターうんこ)をした時うまく伸びない可能性がある。この程度であれば大丈夫だろう。
あとは、マザーボードにCPUクーラーをねじ止めしてファンをもと通り取り付ければ完成。
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私が使っているPCケース、CorsairのCarbide 100R Silentでは高さが結構ギリギリだったが、サイドパネルが外側に膨らんでいるタイプなので干渉はしなかった。小さめのケースだと入りきらない可能性がある。最近の自作系のケースはどれも大柄なのでたいてい問題はないと思うが…。
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冷却性能に違いはあるか
Cinebench R20を2回連続で回すだけといういい加減な負荷テストをした結果が以下の通り。
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左から、現在の温度/最低温度/最高温度
最大でも66度までの上昇で抑えられている。 Scytheの超天の場合は70度、CPU付属クーラーの場合は81度だったので、そこそこ冷却性能は強化できたと思う。
付属のファンの音だが、 800rpm程度の低速回転でも 「ウーン」という低音のうなりが少し気になると思った。負荷が上がって1200rpm程度になると、結構大き目に感じる。ただ、個体差もあるだろうし、感じ方は人それぞれかな。
このクーラー、このクラスのサイドフロータイプとしては少々値段が高めである。見た目を少し良くしたところが価格に反映されているのだろう。最近はLEDでピカピカさせるのが流行っているらしいが、この製品はそういう要素はなく、機能美を追求したという感じ。派手にはしたくないが多少見た目もよくしたいという人にちょうどいいと思う。
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