I-O DATA GigaCrysta EX-LDGCQ241DB を購入

前回、WQHD(2560 x 1440)の液晶ディスプレイを探していると書いた。

その際に候補に上がった、I-O DATAのGigaCrysta、EX-LDGCQ241DB を実際に購入したので感想などを。

24インチでWQHDは実際どうなのか

今回ディスプレイを買い換えた目的は画面解像度を上げることである。今まで使っていた24インチのフルHD(1920×1080)では狭く感じるようになったため。

一方、机上の占有スペースは変えたくないので画面サイズは同じものにしたかった。ただ、解像度が上がる分、当然同じサイズでは文字サイズが小さくなってしまう。

机上の計算では、12.5インチのHD(1366×768)と同じくらいのドットピッチなので、そのくらいのノートPC(ThinkPad X220)を常用していた自分であれば問題ないだろうと判断。

実際使ってみても、この程度の文字の小ささであれば全く問題なかった。

仮に文字が小さくて困る、と言うことになったら、OSのスケーリング設定で125%位にすれば見やすくなると思う。実際、ディスプレイを接続した直後はWindows10が自動的に125%に設定してくれていた。

良い点

解像度が高いことは良いことだ

元々の目的がこれなので当然だが、やはり解像度が高いディスプレイは良い。

ディスプレイを入れ替えた直後、デスクトップのアイコンはフルHDの時のレイアウトのままなので、下側にかなりスペースが出来ている。このスペースの分だけ解像度が上がったと言うことで、想像以上に広々と使える印象。

スイベルや高さ調整機能は地味に便利

購入時は全然気にしていなかったが、このディスプレイには台座を動かすこと無く左右に首を振ることが出来るスイベル機能と、上下に無段階で高さを調節する機能が付いている。電源ケーブルやHDMIケーブルなどを接続する際、画面の位置を調整できるのは結構便利だ。まぁ、一度設置してしまえばあまり使うことはないかもしれないが。

動きも割とスムーズで変な引っかかりなども感じなかった。

気になった点

色が変わって見える現象

このディスプレイが採用しているADSパネルの欠点なのだろうか、斜め線の色が変わって見えるというレビューを以前どこかで見たことがあった。 写真で撮影すると少々わかりづらいが、 実際このような現象が発生する。

上の写真は全て白色の文字や線なのだが、 文字で言えば、() や <> といった斜め線の割合が多いものや、画像編集ソフトで斜め線を引いた場合などに、ピンク色っぽく表示されてしまう。

色が変わるのは白色だけでは無く、程度の差こそあれ他の色も同様。特に黒っぽい背景だと目立つ気がする。そのため、黒っぽい背景のエディタでプログラムを書いたりすると気になってしょうが無い。

ちなみに、線の幅が1ピクセルの場合に特に目立つ現象で、2ピクセル以上の幅があれば徐々に目立たなくなる。

正確な発色にこだわる人は、このディスプレイは買わない方がいい。

ベゼルレスの善し悪し

重箱の隅をつつくような話で、欠点とはいえないのだが。

このディスプレイはいわゆるフレームレスデザインというやつで、額縁がとても狭い。見た目がすっきりとしていてとても良い。

副作用として、今までディスプレイの端にこのように付箋をメモとして貼っていたのだが、

新しいディスプレイではちょっと難しい。

下側のフレームは多少厚みがあるので、そこに貼るしかなさそうである。

壊れずにいつまで使えるか

I-O DATAのGigaCrystaは、かつて三菱が製産していたDiamondcrystaの流れをくむものらしいが、個人的には逆にその点が不安に思う部分である。

というのも、終末期のDiamondcrystaは非常に壊れやすかった。私もその頃RDT232WXというモデルを使用していたが、2年経たずに故障し、画面が映らなくなった経験がある。そして、同じような報告がネット上にはごろごろ転がっている。

まぁ、そのときとは状況も大きく異なるので気にするだけ無駄だと思うが、出来るだけ長持ちしてくれることを期待したい。

その後どうなったかを以下に追記した (2019/08/08)

3か月後…返品

「気になった点」として挙げた、斜め線の色が変わって見える現象。

しばらくはだましだまし使っていたが、毎日使うものでもあるので日々の小さなストレスが結構溜まってしまい、I-O DATAのサポートに相談してみた。

サポートに聞いたのは以下の2点

  • 同様の事象は把握しているか
  • ファームウェアのアップデートなどで対応の予定はあるか

すると、サポート側でもこの現象を確認できたらしい。おそらく(ディスプレイ側の)ソフトウェアの問題だろうとした上で、今後調査の上対策を行うとのこと。

現状では解決策がないらしく、使用に耐えないようであれば返品も受け付けるとのこと。

いつ改修が終わるのか(そもそも本当に改修されるのか)も不明な中で使い続けるのは耐えられないなと思ったので今回は返品することとした。

購入してから3か月も経過しているにもかかわらず、返品・返金に応じてもらえたのはありがたい。

が、そもそもこんなわかりやすい不具合を抱えた製品をリリースしてしまう点で、どういうテストを経て製品化しているのだろうと思わざるを得ない。やっぱり三菱と関わるとこうなるのか…という感じ。

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