Ryzen 2000番台以前ではRyzen専用の電源プランは不要になっている

先日CPUを交換したRyzen 5 2600の自作PC。思うところあってWindows10を再インストールした。

その際、最新版のAMDのチップセットドライバを導入したのだが、電源オプションを見て気づいたことがある。

「AMD Ryzen バランス調整」プランが消えている

再インストール後は、Windowsにデフォルトで用意されている、「バランス」プランに設定されており、以前存在したRyzen専用の電源プランが無くなっている。

しかし、AMDのドライバダウンロードページに書かれている説明には、Ryzen用の電源プランが含まれているという記載がある。

https://www.amd.com/ja/support/chipsets/amd-socket-am4/b450 より

ちゃんとチップセットドライバがインストールできていないということか?と不安になったので、調べてみるとこんな書き込みを見つけた。

AMD Ryzen power balanced plan was needed only for the versions of Windows 10 prior 1803 to disable core parking. Starting with 1803 Windows 10 correctly disable core parking on balanced and high performance power plans with Ryzen CPUs, so it’s not needed any-more.

https://www.guru3d.com/files-details/amd-chipset-drivers-download.html

この情報が正しいという保証はないが、要するに最近のWindows 10(1803以降)では、デフォルトの「バランス」プランでもRyzenが十分なパフォーマンスを出せるように修正されているので、「AMD Ryzen バランス調整」プランは必要なくなった、ということらしい。

一方、Ryzen 3000番台以降では、ダウンロードページに記載されている通り、UEFI CPPC2に対応しているWindows 10 1903以降ではRyzen専用の電源プランが使用できる。これには、今まで存在した「AMD Ryzen バランス調整」相当のプランに加えて、ハイパフォーマンス系と省電力系のプランも追加されているようである(残念ながら手元にRyzen 3000番台のCPUが存在しないため、動作は未検証)。

私は今回、Windows 10 1903を利用していた。おそらく、チップセットドライバのインストーラがCPUの種類とWindowsのバージョンを判断して、不要な場合は電源プランをインストールしない仕様になっているのだろう。

結論

Ryzen 2000番台以前については、最新のWindows10に、最新のチップセットドライバをインストールした場合、「AMD Ryzen バランス調整」は存在しなくても問題なく、デフォルトの「バランス」を設定しておけばよい。

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