REALFORCE R3S を購入

自宅や職場で使うキーボードは、ここ10年ほど東プレのREALFORCEを愛用している。

初代REALFORCE 91U(アイボリー)を職場で、91UBK(ブラック)を自宅で使っているのだが、91UBKのほうはよく見るとキートップの摩耗が見られるようになってきた。

中央付近の表面の削れや印字のかすれ
キートップ側面の削れ

この世代のREALFORCEのキートップは、アイボリーモデルがPBT、ブラックモデルがABS素材で作られている。

職場で使っているアイボリーモデルは、酷使しているにもかかわらずキートップの摩耗はほとんど見られないのだが、ブラックモデルは素材と印字方法の違いのためか摩耗が目立ちやすい。動作自体は全く問題なくて、まだまだ十分使えるものの、そろそろ新しいモデルも使ってみたくなった。

最新モデルは無線にも対応したREALFORCE R3だけれど、自分の使い方では有線で十分だし、さすがに3万円越えはちょっと手が出ない。ということで、選択したのは廉価版のR3S。今まで使っていたのがテンキーレスの変荷重だったので、同様の構成だと必然的にR3SC12を選ぶことになる。

昔と違って、今はAmazonや楽天で東プレが公式にオンライン販売している。R3SC12は2万3100円。10年前は91UBKが1万3000円程度で買えたのだが、高くなったものである。正直、APCとかいらないので変荷重でももう少し安いモデルを用意してもらえると有難いのだが、無いものは仕方がない。

販売元がどこであれ、Amazonでは大事なものを買いたくないので今回は楽天で購入。楽天だと土日はストアが休業日となっていたけれど、普通に土曜日に発送されて日曜日に届いた。

さすがに2万円越えだと包装もそれなりにちゃんとしたものになっている。昔は無地の段ボール箱にそのまま入っていて、まさに業務用といういで立ちだった。

色はブラックしか選べず、印字もレーザー印刷のみ。ただ、キートップの素材はABSからPBTに変わっている。

REALFORCEはキートップのさわり心地が印字方式によって若干異なるというのは有名な話。個人的には昇華印刷のサラサラしたさわり心地が好み。キートップの素材がPBTに変わったということで、もしかしたらレーザー印刷モデルでもあのサラサラした感じになるのではないかと期待していたのだが、実際は以前と変わらないマットな加工がされていた。まぁ、それは些細な違いなので特に問題ではない。

R3Sでテンキーレス・変荷重を選ぶと必然的に静音スイッチになる。今まで標準スイッチのものしか使っていなかったので、打鍵感が悪くなったりしないかと若干気になっていたのだが、特に問題はなさそう。むしろ高音のカチャカチャという打鍵音がなくなったことで、コトコトというREALFORCE特有の打鍵感がより強調されて、心地よくタイピングできると感じた。また、やはり新しいものはキーを押した感覚もスムーズな印象がある。唯一無二の打鍵感は変わらずで大満足。

初代REALFORCEと違って、R3Sは単純なキーボードではなく、USB Composite Deviceとして認識されるため、一部のKVMスイッチなどでは正常に動作しないという情報があった。自宅ではテレワーク用のノートPCと接続を切り替えるため KM-A22BBKという切替器を使っていて、この動作が気になっていたのだけれど、結論としては特に問題なく動作している。もともとこの切替器にはLogicoolのUnifyingなマウスを使っていたので、問題ないだろうということはわかっていたので、ここは期待通り。

REALFORCE CONNECTとやらの専用ソフトウェアは未導入。これがなくてもキーボードとしての機能は使えるし、自分の用途では特に必要となる場面がないので。

今後使っていく上で気になるところとしては、分解に少し手間を要するというところだろうか。初代は裏側の爪を何か所か外せば(しかも指でも外せる)容易にカバーを取り外すことができた。キーの間に挟まっているゴミなどはカバーを外した方がとりやすく、メンテナンス性は抜群だった。R2以降、裏側にねじで固定されるようになり、爪も工具を使わなければ外すことが難しくなっていると聞く。ユーザがカバーを外して内部を掃除することは基本的に考えられていないのだろうけど、ちょっと残念な部分ではある。

とりあえずメインで使わなくなった古い91UBKのほうも大きな劣化はないので予備として手放さずに所持していくつもり。5年ほど前にお茶をこぼして基盤ごと水洗いしても問題なく稼働しているなど、驚異的な耐久性はさすがREALFORCEといったところ。新型も同様に長く使えることを期待。

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