2020年11月に購入したN-ONEを手放すことにした。
当時この車を購入した理由は、以下の二点だった。
- 6MTが選べる
- 維持費が安く燃費の良い軽自動車に乗り換えたい
特に今の時代に6MTが選べるというところはポイントが高く、日常の車の運転が少しでも楽しくなれば良いと思っていた。

維持費に関しては新車を買う時点でその購入費のほうが高くつくわけで、あってないようなものではあったが、どうせ買うのであればその後の支出が少ない方が良いという判断だった。
実際、車としては良くできていて4年半楽しく乗ることができた。ではなぜ手放すことにしたのかというと、自分の中で車に対して求めるものが変わってきたからというのが大きい。運転していて楽しい車が良いという考え方から、燃費と使い勝手が良くて静粛性が高く、自己主張の少ない車に乗りたいという考え方に変わった。
6MTは確かに楽しかったが、日が経つにつれ特別感というものは徐々に薄れてしまう。一言で言えば、飽きてしまったということ。あれだけMT乗りに戻りたいと思っていたのに、不思議なものである。特に最近は楽しく走ることよりもいかに燃費良く走るかというところに関心が移っている状態だった。
実燃費の観点ではCVTよりもMTの方が伝達効率の面でもコントロールのしやすさの面でも有利だと思っていて、実際ガソリン車、しかもターボ付きとしては非常に良い燃費が出ていた。例えば今月の燃費は22.1km/l。

ただ、どうせ燃費を気にして走るのであればそちらに振り切った車に乗ったほうが良いのではないかと。
そして、やはり心のどこかで軽自動車という部分に抵抗感があったというのは否めない。
低回転の巡行時はそれほどでもないが、加速時に聞こえてくる3気筒特有のエンジン音の大きさ。最初のうちはMTとの相乗効果でむしろ心地良いとさえ思えていたけれど、走りより快適性に求める比重が移っていくにつれ、騒音としての要素が強くなってしまう。頻度は低いものの助手席や後席に人を乗せなければいけない時には、絶対的な狭さという部分も含め、普通車だったらもっと快適に過ごしてもらえれるのにという気持ちになる。維持費というメリットの対価としてそういったデメリットが出てくるのは当然わかっていたことだが無視できなくなったというのが大きい。
後は、この車の自己主張感が自分の性格に合っていないと感じたこと。同じ軽自動車でもN-BOXのような日常の足としての印象が強いものと違い、N-ONEは見た目からして個性的というか趣味的な要素が強いと思う。ただ、自分は単にターボ付きの軽自動車で6MTというだけでこの車を選択していて、個性的な車に乗りたかったわけでは無かった。
見た目を気に入って買ったわけでもなく、総合的に所有物としての満足感が得られなかった、というのが正直なところ。
ということで、今月でこの車は手放すことになる。次の車についてはしばらく乗った後にまた何か書こうと思う。
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